千葉商科大学の「キッズビジネスタウンいちかわ」

キッズビジネスタウンいちかわ
国府台に位置する千葉商科大学。JR市川駅から徒歩で約20分の緑豊かな高台にある大学です。こちらの大学のキャンパスが、毎年3月の2日間、「キッズビジネスタウンいちかわ」という、「子どもたちがつくる、子どもたちの街」になるのをご存知でしょうか。

2003年からスタートしたこちらの取り組み。商経学部近藤真唯専任講師のゼミナールの学生さんを中心とした実行委員会のボランティアスタッフが企画・運営し、地域の子どもたちは「働く」や「お買い物」を体験することで社会の仕組みを学んでいきます。
参加する子どもたちの列
今回は、いちかわ子育てネットワークのママ・サポーターとともに、「キッズビジネスタウンいちかわ」の担当教員である近藤先生と昨年の実行委員会の副代表を務められていた大畠真実さんにお話しをお伺いすることができました。

Q:昨年度、運営側として参加されて、いかがでしたか?
大畠さん:副代表として学生をまとめるのは大変でしたが、子どもたちの声を身近に聞くことができ、やりがいをとても感じました。

子どもたちによる「おはなやさん」
Q:キッズビジネスタウンの参加者で多い年代はありますか?
大畠さん:幼児(3歳以上)からご参加いただけますが、小学校3~4年生が多かったです。小さいお子さんは、保護者の方や年上の兄弟と一緒に参加していました。

Q:2日間開催されるなかで、子どもたちの成長を感じることはありましたか?
近藤先生:1日目は学生から教えてもらって働いていた子どもたちが、2日目も同じお店へ働きに来て、新しく来た子どもに教えてあげる、というお互いに教えあう関係が作れるようになっていました。
職業体験をする子どもたち
Q:キッズビジネスタウンとテーマパーク型お仕事体験施設との違いはなんでしょうか?

近藤先生:大きな違いは、お仕事体験施設は「職業体験の場」ですが、キッズビジネスタウンは「ビジネスを学ぶ場」だということです。働くだけではなく、給料をもらう、税金を支払う、お金を使う、それによって街の経済がまわっていく、ということを学んでいただきます。
真剣に取り組んでいます
Q:参加した子どもたちに、何を感じて、何を持って帰ってほしいという思いがありましたか?
大畠さん:子どもたちにはさまざまな夢があると思うのですが、参加することで、将来の夢が広がってくれればいいな、という思いがありました。

Q:幼児の子でも働けるお店は、ありますか?
大畠さん:昨年は、どのお店でも年齢にあったお仕事を考えて用意するようにしました。できるだけ、お子さんが持つ「やりたい!」という気持ちをかなえてあげたいです。
近藤先生と大畠さん、記者のママたち
今回の取材を通して、一緒にお話しを聞いたママからは、

「ただの職業体験ではなく、楽しみながらお金の流れを知ることができるとてもいい機会だと知りました。また、学生さん達が先生方の力を借りることなくご自分達だけで時間をかけて準備をし、イベント当日もどの年齢の子ども達でも楽しめるよう対応を考え工夫されていることを聞き、とても驚きました。毎年リピートして参加されている方もいらっしゃるようですが、ぜひ毎年参加して社会のお金の流れを楽しく学べたらいいなと思いました。」

という感想をいただきました。
キッズビジネスタウンの申し込みは例年、1月下旬ごろから受付開始とのことなので、参加ご希望の方や詳細を知りたい方は、ぜひ1月より千葉商科大学のHPをチェックしてみてください。

千葉商科大学のHP→ http://www.cuc.ac.jp/
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