男の家事・育児

新年度がスタートしました!

ママが育休復帰されたファミリー
お子さんが幼稚園入園されたファミリー
環境が大きく変わったご家庭も多いのではないでしょうか。
今月は「男の家事・育児」というテーマで、市川市内で活躍されている村上さんに語ってもらいました。


こんにちは、父親支援の活動をしているNPO法人ファザーリング・ジャパンの村上です。

イクメンという言葉が使われだして何年か経ち、育児する父親も増えてきました。さらに最近は育児だけでなく家事をやる期待も高まっています。育児は子どもが育つまでの期間限定、家事は一生必要なライフスキルです。家事が苦手、妻に任せっきりという男性も多いかもしれませんが、男性も家事ができるようになっていた方がいいですね。「男は稼いでナンボ」だと仕事ばかりで家事を妻任せにしていると、定年退職後に経済力と共に家庭での地位も失いかねません。

男性で一人暮らしの経験があり自ら家事をしてきた方も多いです。一方、女性で結婚するまで実家暮らしで勉強や仕事を優先してきて家事はすべて母親任せだった方もいます。家事は性差よりも意識の変化と経験値でできるようになります。しかし長時間労働に追われるなか、育児も家事もやる時間を作るのは大変なプレッシャーです。そこで男性の家事力をUPさせる秘訣をお教えします。

① 家事の見える化

まずは現状把握から。
どんな家事タスクがあるか書き出してみましょう。
毎日の料理、洗濯、掃除だけでなく、手続き、支払い、家計管理、子どもの保育園・幼稚園の準備、学校とのやり取りなど。
夫婦がどの家事を分担しているかを可視化し、互いの作業量と負担感を把握します。
結構やることが多く、ママの負担に気づくかと思います。
パパが得意なものやできる家事があれば担当を移し家事シェアバランスを調整しましょう。
結果、ママの方が家事分担量が多かったとしても、パパはママの大変さを理解して労う気持ちを持てるようになります。

② 家事脳スイッチをONにする

男性の皆さんは仕事から帰宅する時に何を考えていますか?
「ひと風呂浴びてビール飲もう」
「溜まった録画を見よう」
頭の中に仕事のスイッチしかない男性は、家庭は仕事の疲れを癒す場所であり、家ではOFFモードとなる方が多いのではないでしょうか。
一方、家事脳がある多くの主婦(主夫)は「今日の献立どうしよう」「洗濯溜まってたな」と、家に帰る途中で仕事のスイッチから切り替えて家事スイッチをONにするのです。
妻の目から見たら「夫は家でゴロゴロしていて何もしない!」と怒りを感じるのも夫婦間で家事に対するモードが違うことがトラブルの原因になっています。
男性も家事を「私事」ととらえて、家庭では家事脳にスイッチを入れましょう。

③ 家事はマイナスをプラスにすること

家事は、掃除・洗濯では汚れをきれいにする、料理では家族の空腹を満たすなど、家庭のマイナスを0に戻し、さらにできればプラスにして生活を快適にする作業です。
夫にとっては平気なことでも、妻にとってはストレスに感じていることもあります。
まずは家庭の中でマイナスの状態に気づけるようになることが大切です。
またどんな生活をしたいのか、散らかっていてもいい許容範囲など、夫婦間で理想と及第点のすり合わせをするとすれ違いもしにくくなります。
男性は作業をまとめて一気にやろうとしがちです。マイナスをため込まず、日々コツコツと現状回復を繰り返す家事を心がけましょう。

④ 家の事は家族一緒に

仕事も家事も言われた事をやらされてるだけでは、あまり楽しくないですし上達もしません。
私が属する秘密結社主夫の友では「主夫=主体的に家事をする男性」と定義づけています。
まずは父親も自らの身の回りのことを自分でできるようになりましょう。
配膳、食後の食器の片付け、洗濯物をたたんでしまう、シャツのアイロンがけなど。毎日の生活の中でこまめにできることは多いです。

家事のやり方にこだわりがちだったり、妻からダメ出しされてばかりの男性は、妻が家事をしているときに夫も同じように何か手を動かすことを心がけるとコミュニケーションも図れて、家族の一体感も得られます。

また父親が家事に主体的に取り組む姿を見て子どもの自立を促すこともできます。家事が苦手な男性は子どもと一緒にお手伝いから始めるのもいいですね。

⑤ 家事を楽しもう。家事ができる人は仕事もできる

仕事と家庭の両立とは、仕事も家事もできるようになることです。
一日の限られた時間の中で家事力を上げるためには、同時にマルチタスクで処理するマネジメント能力、調整力が必要です。
これは仕事の業務効率化、生産性向上と通じるものがあり、家事を手際よくこなせる人は仕事もできる人なのです。

そのために男性の得意な家電や便利なグッズに頼ったり、ITの活用をして家事の効率化を図るのも良いですね。
家事が楽になると同時に、家事が楽しくなります。
先行投資だと思って男性が家事をする環境を整え、楽しくやることでだんだんと慣れて上達もしてきます。

家族の笑顔のために、まずは男性が家庭で笑顔で家事に取り組んでいただければと思います。
2017年5月26、27日に、ニッケコルトンプラザ内コルトンホールで開催する「子育て応援メッセinいちかわ」で村上さんと「男の家事・育児について話そう!」という企画があります。

村上さんの「男の家事・育児」について、もっと聞きたいという方。
自分の「家事・育児」について語りたい方。
ぜひ、ご参加ください!


「男の家事・育児について話そう!」
2017年5月27日(土)13時~
於)ニッケコルトンプラザ内コルトンホール

「子育て応援メッセinいちかわ」の紹介ブログ
http://ameblo.jp/ouenmesseichikawa/
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